傷病手当金の他に、病気やケガのときに活用できる制度はあるの?

Q. 傷病手当金の他に、病気やケガのときに活用できる制度はあるの?

ワンダ社労士A.治療費をカバーするものとして高額療養費、確定申告の医療費控除などがあります。また、収入の減少をカバーするものとして、障害年金や失業等給付などがあります。

古田得也

ワンダ先生、この間、手術が終わって退院してきました。結構、医療費がかかってびっくりでした。会社を休むと収入は減るし、病気の治療費はかかるし、思った以上に大変なことが分かりました。傷病手当金の他に活用できる制度はありますか?

ワンダ
社労士

病気やケガのときに活用できる制度は大きく分けて2種類あります。一つは、医療費の負担をカバーするもの、もう一つは、収入の減少をカバーするものです。

医療費の負担をカバーする制度

  • 高額療養費制度・限度額適用認定証(健康保険)
  • 高額介護合算療養費(健康保険・介護保険)
  • 公費負担医療(医療費助成制度)
  • 医療費控除(税金)

収入の減少をカバーする制度

  • 傷病手当金(健康保険)
  • 失業等給付の基本手当(雇用保険)
  • 障害年金(国民年金・厚生年金)
  • 国民年金保険料免除・納付猶予制度(国民年金)
  • 国民健康保険料の減額・減免制度(国民健康保険)
ワンダ
社労士

これらはそれぞれ受給するための条件が決まっています。請求先もそれぞれです。
 まずは条件に合致するかどうか、調べるところから始まります。「高額療養費・限度額適用認定証」と「医療費控除」については、「ここが知りたい!お金のはなし」(医療費控除編、病院でかかるお金編)で説明しています。ぜひ、参考にしてください。

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記載されている内容およびサイトの情報は2023年11月現在のものです。

監修:天野初音(特定社会保険労務士 キャリアコンサルタント)
近藤明美(特定社会保険労務士)

企画制作:キャンサー・ソリューションズ株式会社
2023年11月改訂