誰がもらえるの？　どれだけもらえるの？

得也さんは健康保険に加入している会社員ですよね？

そうです。

傷病手当金は、健康保険に加入している会社員本人がもらえるものです（健康保険でも被扶養者の方は対象外です）。国民健康保険にはこの制度は残念ながらありません。見分け方は簡単です。自分の健康保険証を見てください。保険証のおもて面に、「全国健康保険協会○○支部」「○○健康保険組合」「○○共済組合」と書いてある保険証の本人であれば該当します。いっぽう、交付者名に自治体名（○○区、○○市）や「国民健康保険組合」と書いてあるところにはこの制度はありません^※1。

1 建設業などの同一業種による「国民健康保険組合」には、給付の内容は違いますが「傷病手当金」の制度がある場合もありますので、加入されている国民健康保険組合にお問い合わせください。

ボクの保険証は「わんわん健康保険組合（本人）」なので、大丈夫ってことですね！

そういうことになりますね。

病気やケガのときもらえる、ということでしたが、もう少し説明してください。

傷病手当金の支給の条件は次のとおりです。

この（1）～（4）を全て満たした場合に支給されます。ただし、会社を連続して休み始めた最初の3日間を「待期期間」と言い、この間は支給されず、4日目から支給されます。病気やケガの種類は問いません。

どのくらいもらえるのですか？

1日につき、支給開始日以前の継続した12か月間の標準報酬月額を平均して1/30したものの3分の2です。健康保険では、毎月の給与等を区切りのよい幅で区分した「標準報酬月額」を給付の基礎としています。

ええっと…？ まず、1年間の標準報酬月額を30で割って…、その3分の2が…？？

大ざっぱに言うと、例えば30万円の給与の方だと、1か月全部休んで無給の場合、20万円くらいもらえるわけです。期間は、１つの傷病につき、1年6か月です。

へええええ。病気やケガになったときの心強い味方ですね。