一度受給した後、復職して再度休む場合、傷病手当金はもらえるの?

Q. 一度受給した後、復職して再度休む場合、傷病手当金はもらえるの?

A.最初に支給された日から最長1年6か月までは受給できます

古田得也
古田得也

もう一つ質問です。これから僕が傷病手当金をある程度もらった後に、復職して、また病気が悪くなって休むことになった場合、再度傷病手当金はもらえるのでしょうか。

ワンダ社労士
ワンダ
社労士

傷病手当金は、受給開始した場合、その支給開始日から1年6か月まで出ます。この間、調子がよくなって復職した場合、復職していた期間は支給されませんが、また調子が悪くなって療養が必要になり休み始めた場合は、待期期間はなく、再び休み始めた日から支給されます。
 1つの傷病につき、支給期間は最長で1年6か月なので、もし、支給開始日から1年6か月経過した後にその傷病で休んだとしても、支給は打ち切りになります(図1)。
 ただし、これは、同じ傷病での支給期間なので、違う傷病であれば、その違う傷病の支給開始日から新たに1年6か月まで支給されることになります(図2)。

図1 同一傷病で再度休業した場合
図1 同一傷病で再度休業した場合
図2 別の傷病で再度休業した場合
図2 別の傷病で再度休業した場合
ワンダ社労士のわんポイントアドバイス ワンダ社労士のわんポイントアドバイス

社会的治癒

再発することがある病気の場合は、必ずしも「同一傷病につき支給開始から1年6か月」の条件を適用しないこともあります。つまり、休業により傷病手当金の受給後復職し、相当の期間、支障なく働けていた場合、「社会的治癒」として扱うことがあります。
例えば、「がん」のような病気の場合、治療を終えて随分経ってから再発することもあります。このような場合に、「同一傷病につき1年6か月」をそのまま適用すると、しっかり療養すべき人が傷病手当金を受けられないということになりかねません。そうした観点から、医学的には同一傷病であっても、社会復帰していた期間が一定期間あった場合は、「社会的には治癒の状況だった」として、再発を便宜上、別の病気として扱っているのです。
「社会的治癒」の取扱いについては各健康保険で判断することになっています。該当するケースの場合は、加入している健康保険に確認してみましょう。

監修:藤田久子(特定社会保険労務士 社会福祉士)
近藤明美(特定社会保険労務士)

企画制作:キャンサー・ソリューションズ株式会社
※記載されている情報は、2018年12月時点のものです
(作成:2020年6月)