介護保険制度を使うには、どこへ相談すればよいのですか?
Q. 介護保険制度を使うには、どこへ相談すればよいのですか?
A.介護保険は、市区町村の役場にある介護保険の担当課、もしくは地域包括支援センターが申請窓口となります。
健康保険組合ではないのですね。地域包括支援センターというのも初めて聞きました。
地域包括支援センターは、介護相談の最初の窓口となる場所で、全国の市区町村に必ずあります。申請手続きに関しては、市区町村の担当課、地域包括支援センターどちらに相談しても、大きな差はありません。
申請や相談は、患者さん本人ではなく、ご家族が代わりに行うこともできます。
役所と地域包括支援センター。どちらか便利な方を利用すればいいのですね。
そうですね。地域包括支援センターには、介護サービスの利用を管理してくれる介護支援専門員(ケアマネジャー)をはじめ、保健師や社会福祉士など、介護の現場で働く専門職が揃っています。より現実的な見地から、的確なアドバイスが得られます。
また、介護保険では申請手続きをケアマネジャーに代行してもらうこともできます。さまざまなサービスを利用していく上で、ケアマネジャーは不可欠な存在です。あらかじめ信頼できるケアマネジャーを探して、申請前の相談から良好な関係を築いていくのも方法の1つです。
ケアマネジャーはどうやって探せばいいのですか?
ケアマネジャーは、訪問介護や訪問看護などのサービスを行う事業所に配置されています。市区町村の窓口や地域包括支援センターで紹介してもらうこともできます。
病気の種類に関係なく、介護サービスを利用するときはケアマネジャーや担当スタッフとの信頼関係が大切です。ケアマネジャーやスタッフは変えることが可能ですから、相談をしていて少しでも気になることがあれば、我慢しないでもよいことは覚えておいてください。
がんの介護保険の相談もソーシャルワーカーにどうぞ
具体的な介護サービスを考える前に、介護や介護保険について知りたいときは、患者さんが通っている病院の相談窓口や、各地に設置されている「がん相談支援センター」を利用してみましょう。これらの窓口に私たちソーシャルワーカーがいます。
がん相談支援センターは「がん診療連携拠点病院」などの病院内にあります。その病院で受診していなくても利用できます。また患者さんだけでなく、ご家族の相談も受けつけていますので、安心して相談してください。
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