<情報収集と書類の準備 2>
仕事はどこで探したらよいでしょうか?

就職支援窓口を上手に活用しましょう。

 一般的な求職方法に、学校やハローワーク、インターネットなどの活用、人材派遣会社への登録などがあります。また、各都道府県のハローワークに、現在設置されている、がんなどの病気で長期療養が必要な方のための相談・就職紹介窓口の活用も1つの方法です。

ハローワークの長期療養者就職支援事業

 がん診療連携拠点病院などと連携し、ハローワークが病院に出張して相談に応じるところがあり、がんを経験したことを前提としてのサポートや、求人紹介をしてもらえる場合があります。詳しくは、お近くのハローワークやがん相談支援センターにお問合わせ下さい(6.「困った時の相談先リスト」参照)。また、他にもあなたの「新しい働き方」をサポートしてくれる施設やサイトがありますので活用してみて下さい(「あなたの新しい働き方をサポート」参照)。

仕事探しで重要なポイント

 仕事を探すうえでの重要なポイントは、働くうえで自分は何を大切にしていくのか、優先順位や譲れない条件を明確にすることです。

 就職後も引き続き、定期的に通院しなければならない等の条件がある場合、就職先で配慮が可能かどうかも選択の大切なポイントです。治療や副作用の影響で、心身に余裕がない時は、いきなりフルタイムの「正社員」ではなく、パートタイマーや契約社員などで入社をすることも1つの選択肢です。継続して働ける自信を少しずつつけてから、次のステップ(正社員)へ挑戦するなど、回り道がかえって近道になる場合もあります。

 治療がひと段落し、体調が落ち着いていても、「再発したらどうしよう」「また調子が悪くなったら…」と、就職をためらう方もいます。しかし、この先に何があるかは誰にも分かりません。今のあなたの状況を大切にして、できることから一歩ずつ進んでみませんか? そして、就職した際には働ける喜びを仕事を通じて伝えていきましょう。

障害者雇用や各種助成金のこと

 企業には、会社規模に応じて一定の割合で障害を持つ方を雇用することが求められています。もし、あなたが治療等により障害手帳を持っている場合は、この「障害者」枠で応募することも選択肢に入るかもしれません。また、東京都では、がん患者を採用した企業に助成金を支給する制度も創設されました。しかし残念ながら、こうした新しい取組はまだまだ十分に広がっている状態ではありません。

 一般の人でも何度も就職を断られるケースはあります。たとえ不採用になっても自分を否定することなく、根気強く、活動をしていきましょう。

AYA世代のがん経験者の就職活動

 AYA(アヤ)は「Adolescent and Young Adult(思春期や若年成人)」の略で、AYA世代とは15歳~39歳を指します。学業、就職、恋愛や結婚、出産など、さまざまなライフ・イベントが集中するこの世代は、がんに罹患する人が少ないため、病気に対する不安や悩みを打ち明けられない、周囲の理解が得られない、必要な情報や相談先を見つけにくいといった問題を抱えています。

 働くことに関しては、「社会経験が乏しい」「治療の副作用や後遺症による体力低下や晩期合併症への心配」なども、就職活動をするうえでの悩みごととして挙げられています。また、ある一定期間、治療のために学校など集団生活から離れてしまった方からは、「社会性やコミュニケーションスキルに不安を感じる」という声もあります。

 大学生や大学院生は、大学にある就職支援窓口(キャリアセンター)をぜひ活用しましょう。就職や進路相談、求人情報の提供、就職ガイダンス・就職筆記試験・面接対策講座・各種セミナーなどの実施、公務員試験・資格対策、インターンシップ関連業務、図書の貸出・資料閲覧など、さまざまな支援を受けることができます。窓口にいるキャリアカウンセラーは、就活での悩みに対しての相談、履歴書の書き方やエントリーシート対策、面接対策など、専門的な立場から支援や助言を行ってくれるでしょう。

 治療のために留年した方、副作用や後遺症で体力が低下している方などへの的確な支援は、まだまだ行き届いていない部分もあるようです。そのような時には、あなたの支援先として、以下で紹介する施設なども利用してみましょう。

あなたの「新しい働き方」をサポート

お役立ち情報サイト

『国立がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス』

お近くのがん診療連携拠点病院や相談支援センターの情報の他、治療や療養に関すること、仕事に関するQ&Aなどが紹介されています。
https://ganjoho.jp/public/index.html

『一般社団法人 CSRプロジェクト』

治療と就労の両立、新しい仕事の探し方など、「がんと就労」に関する悩みや相談を受けつけています。対応するのは、がんを経験した社会保険労務士、産業カウンセラー、キャリアカウンセラーなど。HP内専用フォームよりお申込みください。

『AYA Life ~あやライフ~知ってほしい、あなたのこと、病気のこと』
体験談だけではなく、専門家からのアドバイスや用語集なども掲載されています。
https://aya-life.jp/index.html
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