再就職に関するお悩みQ&A
新しい仕事の探し方(情報入手の仕方/情報の入手先など)
面接に向けての準備(退職理由とキャリアブランク/がんの経験の伝え方/想定しておきたい質問など)
病気のために、転職の道を選択しなければならなくなる人も多いと思います。
再就職のための活動のなかで伝えるべきなのは、「病名」ではなく、「今の自分ができること」です。志望動機や退職理由等を整理して、再出発の準備をしましょう。
- Q.新しく仕事を探すにはどうしたらよいですか?
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A.仕事探しは、企業情報、仕事内容、どんな働き方ができるかなどの情報入手から始めましょう。自分に合った情報チャンネルを見つけ、最大限に活用していきましょう。
- 地域のハローワーク
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求人情報のほか、就職に向けた自己啓発講座や職業訓練など能力開発に関する情報や機会も手に入れることができます。
- 長期にわたる治療等が必要な疾病をもつ求職者に対する就職支援事業(厚生労働省)
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がん診療連携拠点病院とハローワークが連携し、治療状況をふまえた職業相談・職業紹介を全国的に実施しています。がん診療連携拠点病院などへの出張相談、求人情報の提供も行っています。
事業実施安定所及び連携先拠点病院等一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000065173.html※※リンク先ページの、「【一覧】事業実施ハローワーク・連携中の病院」バナーから閲覧できます。
- 人材派遣会社や就職情報サイト
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インターネットなどから登録することで、希望する情報が得られる他、業界の雇用市場の動向などもつかめるので便利です。
- 縁故や知人
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知人、親戚、前の会社の同僚などに仕事を探していることを伝えておき、紹介してもらうのも有効な手段です。
- Q.面接のときに病名を言うべきでしょうか?
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A.必ずしも「病名」を伝える必要はありません。面接のときに一番大切なのは、「志望動機」と「今、何ができるか」を伝えることです。面接で退職理由やキャリアブランク(離職期間)、現在の体調などを聞かれるのは、採用する以上、定着して働き続けてほしいとの期待があるからです。以前と同じような理由で退職してしまわないかどうかを見極めているとも言えます。こうした理由で、面接官は、退職理由やキャリアブランクについて聞いているのです。現在の健康状態、業務への影響について支障がなければ、「病気の治療に専念するため一度仕事から離れましたが、今は仕事に影響はありません」というように、現在の状況を伝えるようにしましょう。
一方で、企業側には従業員に対して、仕事を行う上での安全配慮義務があります。会社や職場で、配慮してもらいたいことがあれば、病気のことも含めてなぜ必要なのかということを伝えておいたほうがよいでしょう。
病気療養が理由のキャリアブランクについては、その間、困難な状況を乗り越えてきたこと、離職期間を資格取得やスキルアップなど有効に使ってきたなど、プラスのアピールができるように準備しましょう。病気療養の事実は変えられませんが、伝え方次第でがんの経験を「ポジティブなこと」という印象に変えることができるかもしれません。
応募の際に整理しておきたいこと
- 再就職のために努力したこと(資格取得、スキルアップなど)
- ブランク前の職務経験・実績、応募企業で貢献できること
- 病気を経験したことで得られたもの、感じたこと
- 実施している体調管理のこと(かかりつけ医がいること)
想定しておきたい病気に関する質問
- 「なぜ前職を辞めたのですか?」
- 「ブランク期間が長い理由は何ですか?」
- 「既往歴はありますか?」
- 「今、体調はいかがですか?」
- 「働く上で何か配慮が必要なことはありますか?」
記載されている内容およびサイトの情報は2023年10月現在のものです。