コミュニケーションに関するお悩みQ&A
上司や同僚への伝え方(伝えた場合、伝えない場合のメリット・デメリット/職場への伝え方など)
周囲の気遣い(周囲からの配慮を得やすくするためになど)
困ったときの相談先(上司/人事労務担当者/産業保健スタッフなど)
社内外の制度を利用する際にも、業務上の協力や配慮を得るためにも、会社側の理解と協力が不可欠になります。人事労務担当者や上司とのやりとりも多くなるでしょう。同僚や部下にも、どこまで伝えるか、どう伝えるかなど、コミュニケーションを上手にとることが大切です。
- Q.上司や同僚に病気のことを伝える必要はありますか?
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A.治療と仕事を両立するためには、会社側の理解と協力が不可欠です。今の自分の状況を見極め、「誰に、どこまで、何を伝えるのか」を判断していきましょう。
会社・職場関係者に体の状況を伝えたほうが理解や協力を得やすくなるとは言っても、不安はつきものです。伝えた場合、伝えない場合のメリット・デメリットを整理してみましょう。
状況によっては、直接自分が伝えるよりも上司から同僚へ伝えてもらったほうがよい場合もあります。実際に、「誰にどんな順序でいつ伝えるか」までシミュレーションしておくとよいでしょう。
- Q.具体的には何を伝えるのがよいのでしょう?
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A.治療中の体の状態、仕事の内容によって、仕事上の配慮が必要な場合もあれば、必要がない場合もあります。職場に配慮を求めるなら、今の時点で「できること」「できないこと」を整理し、職場に求めたい配慮が「どのぐらいの間(期間)」必要なのかを具体的に伝えていきます。仕事に支障がなく、配慮が必要ない場合は、必ずしも伝える必要はありませんが、伝えるのであれば業務に支障がないこと、配慮が不要であることを伝えていきましょう。
- Q.復帰当初のような配慮を継続してほしいと思うのは、わがままなのでしょうか?
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A.復帰当初は、職場の上司や同僚も配慮してくれていたことも、時間の経過とともに、元に戻ってしまったということも。普通に仕事をしていると、周囲はあなたが治療中だということをつい忘れてしまうのかもしれません。しびれや倦怠感など、外からでは分かりにくい症状が続く場合もありますから、必要な配慮についてこまめに伝えていきましょう。また、配慮を求める際には、担当医とも相談し、配慮が必要な期間の目安も伝えるとよいでしょう。その際、「主治医意見書」(働き方に関するお悩みQ&A 参照)で配慮事項や期間などを文書で提出するのも効果的かもしれません。
- Q.職場の同僚との関係が少しギクシャクしています。
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A.職場の同僚は、あなたがお休みしている間や、処理しきれない仕事をバックアップしてくれる大切な支援者です。治療に対する不安や長引く副作用で、あなた自身は、周囲に気を遣うところまで頭が回らないかもしれませんが、周囲の人もあなたにどう対応してよいか分からなくなっているのかもしれません。周囲からの配慮をより得やすい環境にするために自分自身も周囲への配慮を忘れないことが大切です。「ありがとうございます」「助かりました」等、感謝の言葉を伝える「周囲への気遣い」は、実はとても大事なことなのです。
困ったときはお互い様、持ちつ持たれつの関係と考えて、体調が回復したときには恩返しの気持ちで、今度は自分が支える側にまわりましょう。
- Q.働き方や周囲との関係、社内制度などで困ったときには誰に相談したらよいですか?
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A.職場への復帰を果たしたのに、治療の副作用や後遺症などで以前のようには働けない。こうした状況の中で、不安や葛藤を覚えることもあるかもしれません。会社では、組織上の上司や人事労務担当者、産業保健スタッフ(産業医・看護スタッフなど)がそれぞれの立場で相談に応じてくれるでしょう。組織の役割に応じて、相談先を使い分けて相談してみることが大切です。同じ病気をした同僚もいるかもしれません。いずれにしても、悩みや困りごとは一人で抱え込まないことが大切です。
上司
制度や休暇の調整、部下の業務の配分や見直し、人事や他部署、産業保健スタッフとの連絡調整の役割があります。部下の状態に注意を向け、安全配慮を現場で行う役割も担っています。悩みや困っていることがあれば、その都度、具体的に伝えるようにしましょう。人事労務担当者
社内制度や公的制度を理解している担当者です。長期休暇の取得や、時短勤務などの柔軟な働き方のための制度を利用したいときや、制度がなくても配慮が必要な事柄など、必要に応じて相談してみましょう。産業保健スタッフ(産業医・看護師など)
職場の事情を理解し、医学知識もある身近な協力者。体調面を考慮して、制度利用の相談に乗ってくれるでしょう(※)。50人未満の事業所では、産業医等がいない場合もあります。
記載されている内容およびサイトの情報は2023年10月現在のものです。