自分のためのネイルケア~他人の目は気にしなくてOK

(2024年6月公開)

天然石ブレスレット体験教室を営む金城かをり(42歳)は抗がん剤治療中。夫の金城貞夫(48歳)は観光客向けの土産屋を経営。夜中、かをりが爪にクリームをぬっている。自身の爪を見ながらかをりはため息をつく。かをり:爪がボロボロ…。貞夫:明日も早いしもう寝たら? かをり:うん…。

天然石ブレスレット体験教室で、客前に立つかをり。多彩な美しい天然石が台に並んでいる。かをり:サイズに合わせて石を選んでくださいね~。かをり:今の爪を見せるわけにはいかない…! かをりの友人・新垣美紀が、ブレスレットにする石を吟味している。美紀:今回は何色にしようかな♪。かをりは接客をしながら、手をぎゅっと握り爪を隠している。アルバイトの比嘉こころ:かをりさんどうしたんだろう?。

お客さんの一人がかをりに質問をする。客:先生色の選び方のコツとかありますか? かをりがお盆にのせた石を指さしながら、色の選び方をお客さんに説明する。かをり:そうですねまずは自分の好きな色を選んで―。客がお盆の石をじーっと見ている。お客さんの視線に気づいたかをりは、お盆を離して、石をばらまいてしまう。かをり:ごめんなさい…!

翌日、美紀がかをりを訪問する。美紀:こんにちは〜 コーヒーを飲む美紀とかをり。かをり:昨日はごめんなさいね教室で失敗しちゃって。美紀:全然気にしてないわよ!大丈夫? かをり:実は爪が気になってー。美紀:えっ⁉ 美紀:マニキュアやネイルシールを使ってみたら?気軽に使えるグッズも結構あるのよ。かをり:いいかも!隠すことに意識がいっていたわ。

美紀がホラと自身の手を、かをりに見せる。美紀:実はね…私もここ最近手荒れが酷くて色々調べていたのよ。かをり:全然気付かなかったわ。美紀とかをり、笑顔で談笑する。かをり:案外他人のことって見ていないものね。ネイルに挑戦してみるわ。その後の天然石ブレスレット体験教室。

かをり、にこにこしながらブレスレットの作り方をお客さんに説明している。かをり:次は〜。こころ:かをりさん今日は元気そう。かをり:人はそれほど周りを見ていない。質問はないですか?こころ:かをりさん今日のネイル素敵ですね。かをり:!…ありがとう。かをり:それでも褒められるとやっぱり嬉しいものね。