爪・指先のセルフケア

(2024年6月公開)

指先のケア①基本のケア ハンドクリームで爪も保湿 乾燥すると爪が割れやすくなります。手を洗った後などはハンドクリームを指先まで丁寧に塗りましょう。 特別なハンドクリームでなくてもOK。好みの感触のものを選びましょう。爪切りはお風呂上がりなど爪がやわらかいときに 爪が乾燥して硬くなっている時に切ると、割れや欠け、二枚爪になりやすいことがあります。爪が薄くなって切りにくい場合は、赤ちゃん用の爪切りを使うとよいでしょう。 注意! 深爪にならないように注意しましょう爪の保護方法 小さな亀裂や二枚爪はマニキュアなどで固めたり、絆創膏やネイルシールでカバーしてもよいでしょう。監修:国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター センター長公認心理師 ・ 臨床心理士 藤間勝子先生 参考文献:野澤桂子、藤間勝子編集:臨床で活かすがん患者のアピアランスケア. 南山堂, 2017

指先のケア②爪の変色などのカバー 爪にできた黒い線や白い筋、全体の黒ずみが気になる時はマニキュアでカバー 特別なマニキュアや、ノンアセトンの除光液を使う必要はありません。お好みのものを使ってください。 貼るだけ!ネイルシールもあるよ 塗り方のコツ 色がカバーしにくい時は、マニキュアを2~3 回重ね塗りします。変色が完全に隠れなくても、手入れしている感じが出れば悪印象にはなりません。爪がつやつやして気になる人は、マットコートと呼ばれるつや消し効果のある仕上げ剤(トップコート)を使いましょう。 注意! 炎症があってマニキュアや除光液が滲みる場合は、お湯で落とせるタイプのマニキュアを使いましょう。週に1度はマニュキアを落として爪の状態を確認 マニキュアを毎日落とすと、爪を乾燥させてしまいます。落とすのは週に1 回程度でOK。落としたあとは、ハンドクリームなどで保湿しましょう。 コットンに除光液をたっぷり含ませて爪に乗せなじませる 根元から指先に向かって拭きとる

指先のケア③もろくなったり割れた爪のカバー 薄くなった爪はマニキュアの重ね塗りで保護! ベースコート→ネイルカラーを二度塗り→トップコート、と4 回塗り重ねて皮膜を厚くすることで、爪を保護できます。透明のベースコートやトップコートだけを使う時も3 ~ 4 回重ねましょう。 爪を保護する目的で使う、透明のマニキュアに繊維やパウダーを加えた製品もあります。 「ネイルハードナー」や「補強コート」などという製品名で販売されています。 爪の亀裂や割れ・欠けをケアするための、爪用の接着剤やケアセットも販売されています。 絆創膏やテープ、ネイルシールを使ってもOK。 注意! ジェルネイルは避けよう ジェルネイルは、アレルギー皮膚炎や、カビ・細菌の繁殖が起きることがあります。また長期間装着したままでいると、気づかないうちに異常を見逃したり悪化させたりするので、使用はおすすめできません。

指先のケア④爪囲炎や手足症候群のケア 爪囲炎がある時のテーピング 炎症のある部分への刺激や圧力を和らげるため、テープを巻くとよいでしょう。伸縮性のあるテープを用意し、幅1 センチ程度(爪幅くらい)、8 ~ 10 センチくらいの長さに切って使います。 ①爪と患部を離すように、外側に引っ張りながらテープを貼る ②引っ張りながら、指の腹側へ向けてテープを貼る ③らせん状に、第二関節くらいまでテープを巻く 手足症候群の時の靴選び 足の皮膚に負担がかからない、体重を足底全体で支えられる靴がよいでしょう。きつすぎたり、大きすぎて前滑りしない、ちょうどよいサイズを選ぶことが大切です。 ひもで調節でき、軟らかい素材でクッション性のあるスニーカーは〇 革靴、ヒール、突起のある健康サンダルは× サイズが合わないときはインソールで調整 外部の刺激から足を保護するために、柔らかくゆったりした厚手の木綿の靴下がおすすめ