自宅でできる
リハビリテーション
がんのリハビリテーション(リハ)は、病期によって「予防的リハ」「回復的リハ」「維持的リハ」「緩和的リハ」の大きく4つに分類されます。リハビリテーションは、がんと診断されたときに始まり、障害の予防や緩和、あるいは能力の回復や維持を目的に、あらゆる状況に応じた切れ目のない支援をすることが理想です(図1)。
がんの治療中や治療を終えた患者さんにとって、運動を行うことは大変有益です。大規模な疫学調査により、日常生活を活動的に過ごされている方とそうでない方では、前者のほうが死亡率が少ないことが示されています。生活習慣病を含むすべての死因の死亡率だけでなく、がんによる死亡率(がん特異的死亡)も少なくなっており、運動が、がんの再発や進行を防ぐような良い効果がある可能性があります。
American Cancer Society(アメリカがん協会)のガイドラインでは、がん治療を終えた患者さんのための日常生活の目標が以下のとおり3つ挙げられており、健全な体重の維持や健康的な食生活とともに、活動的な生活習慣の重要性が示されています。推奨される運動は、有酸素運動(ウォーキング、自転車エルゴメータなど)、筋力トレーニングとストレッチです。最初からあまり頑張りすぎてしまうと続かないので、軽めの運動でも毎日継続することが大切です。
動画 ~今日からできるリハビリテーション~
作成協力:一般社団法人キャンサーフィットネス
2021年4月作成